丘の上のつどいの家

M様邸 　UA値:0.37W/㎡K　C値:0.15㎠/㎡　建築家:川添 甚

展望を楽しみながら、風景に溶け込む。水平ラインが美しい平屋。

のどかな自然に囲まれた傾斜地の一角にポンと置かれたように建つシャープなプロポーションの平屋。

設計を手掛けたのは建築家の川添甚さん。

「高低差のある土地で目の前に広がる田園風景がとても美しいこの地域。この眺望を取り込み周囲の自然とも調和させる方法を考えた結果、水平ラインを意識した平屋を提案しました。広いLDKを中心に左右に個室とユーティリティを配置したシンプルな平面計画ですが、生活のしやすさを考慮した回遊動線や仕上げの美しさなどにも配慮しています。」

緑に映える白いシンプルな箱型の平屋。周辺環境に馴染むようグレーのアクセントウォールを採用しながら、高低差のある土地に凛とした姿でたたずむ。

掘り込みによる深い軒が白い箱の家によりシャープな印象を与えている。

南に向いてワイドな開口を持つLDK。このラインを強調するように窓際を板張りの下がり天井にして間接照明を仕込んだ。軒下まで同じ仕上げにすることで室内外を曖昧につなげている。リビング一面は壁の一部をくり抜いたようにベンチとピクチャーウィンドウを設置した気持ちのいい空間。

飾り棚やテレビボード、ダイニングテーブルやチェアもナチュラルなテイストのカフェスタイルで統一している。

キッチンはオープンスタイルのアイランドキッチンを採用。

通路幅も広いため複数人が同時に立っていてもスムーズに作業できる。

LDK窓際の天井と軒下の仕上げを合わせて内と外を連続させる。これにより外の風景をより身近に感じることができるという。

センスが光るインテリア。

黒いペンダントライトで白い空間を引き締めている。

トイレや脱衣などの水回りはシックな色の磁器タイル貼り。掃除もしやすく、白でまとめられた空間を清潔に保てる。